みなさんこんにちは!EDIT知多半島ライターの田村です。今回は知多半島の食をテーマに、美浜町で農業を営む若手の農家さんをご紹介したいと思います。

知多半島は名古屋市から南に伸びる半島で、5市5町それぞれの町に、文化や歴史、そして風土など様々な特徴があります。今回は、そんな知多半島の中でも山があり海がある自然豊かな美浜町で農業を営む、杉浦農園の杉浦大地さんをご紹介します。

まずは美浜町ですが、知多半島の最南端の町である南知多町についで南寄りの町で、東西に海岸があり中央には山が連なっています。西側にある町「奥田」には日本福祉大学があるので、周辺には多くの学生が生活していて、町では若者も多く見かけます。中央寄りには山が連なり、のどかな里山風景が広がる自然豊かな地域。古くから農家も多く、お米はもちろん様々な種類の野菜が生産されている場所です。

杉浦さんの休耕地のコスモス 地域の風景を色鮮やかにしている
杉浦さんの休耕地のコスモス(撮影は9月頃)
地域の風景を色鮮やかにしている

そんな地域で農業を営む杉浦さんは、ずっと知多半島で農業を営んでいるわけではありません。ほんの数年前まで、農業とは程遠いIT系の会社に努めていました。美浜へ戻ってきたのは、もちろん両親の仕事を継ぐため。もともと帰ってきて農業を継ぐことを考えていたそうです。今は両親と共に、代々農薬を使わず大切に守ってきた土壌を使い自然な農法を軸に様々な野菜やお米を生産しながら、周りの農家さんとも連携してこれからの農家のありかたを模索しています。

杉浦農園の杉浦大地さん
杉浦農園の杉浦大地さん
芋の収穫
芋の収穫(撮影は9月頃)
こんな美味しそうな芋も 生産者なしでは食べられない
こんなに美味しそうな芋も
生産者がいなければ食べられない

知多半島の農家には、北海道などの農家さんとは少し違った特徴があるのをご存知ですか?杉浦さんは、「知多半島は大量生産の農家ではなく、様々な農産物を小ロットで生産している」と、教えてくださいました。確かに、知多半島をドライブしていても広大な農地で同じ種類の野菜を育てている畑を見かけることはあまりありません。一人の農家が様々な種類の野菜を育て、そしてマルシェや産直市場などで販売している姿をよく見かけます。多種多様で小規模な農地があるというのは、知多半島の農業の特徴のひとつと言えそうです。

自然の環境で力強く育つ蕗
自然の環境で力強く育つ蕗(撮影は4月頃)

これからの知多半島の農業が、若者たちによって進化していく姿を見ている気がしました。長年の農家の経験をもつ長者と、様々な現代の知識やデータをもつ若者が連携し、これからの知多半島でどんな野菜をつくっていくのか楽しみですね。もちろん、日間賀観光ホテルでも杉浦さんをはじめとした若手農家さんの農作物を使った料理を提供しています。ぜひお召し上がりの際は、農家さんの顔を思い浮かべながら召し上がっていただけると嬉しいです。

『知多半島案内』では、これからも知多半島の食材ひとつひとつの魅力についてご紹介していきたいと思います。

美味しい食べ方もご紹介予定です
杉浦さんの蕗を使った蕗ご飯 
美味しい食べ方もご紹介予定です!

次回はセントレアの最新施設、「FLIGHT OF DREAMS(フライトオブドリームズ)」のお土産情報をご紹介する予定です。お楽しみに!

本企画『知多半島案内』については、こちらをチェック!

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